在庫回転率とは?

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在庫回転率

在庫回転率とは?

00在庫回転率とは、在庫する製品が一定期間内にどの程度、入庫し出庫することで入れ替わったか、流動性を評価する重要な指標です。在庫回転率は製品の売れ筋を見極めるためにも有効な指標です。在庫回転率は前項で述べた通り、以下の様に金額もしくは個数をベースにして求めることができます。

 

1.在庫回転率(月あたりの金額の場合)=月単位売上金額/月単位の在庫金額

2.在庫回転率(月あたりの個数の場合)=月単位出荷個数/月単位の在庫個数

 

在庫回転率の数値が高いほど、倉庫に入庫してから出庫するまでの期間が短いことを示します。反対に低い場合は、その製品は滞留し在庫コストと管理コストが発生していることをあらわします。

 

例えば、製品の月間平均在庫が100個のとき、100個出荷された場合の在庫回転率は1となります。200個出荷された場合は2となります。50個の場合は0.5となります。

在庫回転率の数値は高いほど、高回転となり、低いほど低回転となります。

 

在庫の回転率が高いと、収益化が早まり在庫費用が削減され、キャッシュフローを改善することができます。一方、回転率が低いと在庫費用が増えるだけでなく、収益化が遅くなるためキャッシュフローの悪化の要因となります。加えて、回転率が低い場合、倉庫の保管スペースを長期に渡り占有することになり、保管料等の物流コストの負担が大きくなります。また、滞留在庫は販売タイミングの逸失や、その結果廃棄等になった場合、新たなコストの発生要因となります。

 

また、在庫回転率は、会社全体での把握のみならず、品目単位、倉庫単位でより精緻に算出することで、課題がどこにあるのかを顕在化させることができます。例えば複数の品目が同数で構成される製品の場合、A品目は在庫回転率が高く、B品目が低い場合、「各品目の製造数量に課題があるかもしれない。B品目は作りすぎかもしれない」といった仮説を立てることができます。

キャッシュフローの改善とコスト削減のために、在庫回転率を把握し、在庫回転率を高める施策が必要です。

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