ホワイト物流とは?

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ホワイト物流

ホワイト物流とは?

ホワイト物流とは、国土交通省が主体となってトラック輸送の生産性向上や物流の効率化を実現し、トラックドライバーの負担を減らすための取り組みです。物流は経済活動に不可欠なインフラでありながら、物流業界の深刻な人手不足によって国民生活や産業活動に深刻な影響をあたえています。とりわけトラックドライバーは、高齢化により担い手の減少が加速していることに加え、新たにドライバーを志す若年層も減少してきています。

このようにトラックドライバーが減少する背景には、長時間労働や積み下ろし等の荷役作業の肉体的負担が高いにも関わらず、賃金が低いことなどが挙げられています。日本の国内輸送の大部分はトラック輸送に依存しているため、ドライバーの担い手不足によって将来の国内物流は危機的な状況になることが懸念されています。このように深刻な状況を改善することを目的として、「ホワイト物流」推進運動の取り組みが行われています。

ホワイト物流推進運動は、2019年3月から国土交通省、有識者、荷主・物流事業者の関係団体、労働組合から構成される「ホワイト物流」推進会議によって展開されています。

「ホワイト物流」推進運動には以下の2つの目的があります。

 1.トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化
 2.女性や60代の運転者等も働きやすい、より「ホワイト」な労働環境の実現

    また、ホワイト物流を推進するメリットには以下の4つの効果が期待されています。

     1.生産性の向上
     2.二酸化炭素排出量の削減
     3.物流の安定確保
     4.企業の社会的責任の遂行

      一方、ホワイト物流を推進することで生じるデメリットも考えられます。これまでは輸送事業者やトラックドライバーが荷役作業の一部や無理な負担を負うことで、荷主企業のリクエストに柔軟に応えられていた側面がありましたが、ホワイト物流の推進によってトラックドライバーの労働環境が改善されると、荷主のリクエストに柔軟に応えることは困難になる可能性があります。そのため、荷主企業には物流プロセスの改善や自動化および省人化が求められます。

      参考:「ホワイト物流」推進運動について
      https://white-logistics-movement.jp/outline/

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