パレタイザとは荷物や商品などの物品をパレットに自動で積み付ける装置を指します。
荷物をパレットに積み付けることを「パレタイズ」といい、この単語を名詞にしたものが「パレタイザ」です。
パレタイザはダンボールや袋などの形状の物品をパレタイズすることができます。
パレタイザの種類は2つのタイプに大別でき、日本産業規格(JIS)では以下の様に定義しています。
1.機械パレタイザ:物品をパレット上に積み付ける作業を機械化した装置
2.ロボットパレタイザ:産業用ロボットを用いて、パレット上に物品の積み付けを行うロボットシステム
引用:日本工業規格(*1) JIS B 8951:2014 『パレタイザ及びデパレタイザ』
(*1)2019年7月1日の法改正により日本産業規格に名称が変更
https://kikakurui.com/b8/B8951-2014-01.html
機械パレタイザはあらかじめ決められた手順でパレットに物品を積み付けるタイプで、主にコンベヤやターン装置、リフターなどで構成されます。
さらに機械パレタイザは以下の2つに細分化できます。
高床に積み付け装置を備え、一定の積み付け位置までパレットを下降させ、パレット上に物品の積み付けを行う
パレットを低床に置き、積み付け装置を上下させてパレット上に物品の積み付けを行う
一方、ロボットパレタイザはロボットアーム(多関節構造とサーボモーターで作動するマニピュレータ)が物品を状況に合わせて柔軟かつ高精度にパレットへ積み付けることが可能です。
さらにロボットパレタイザは、動き方で3つのタイプに細分化できます。
マニピュレータの動きが円筒座標形式のロボットを用いて、パレット上に物品の積み付けを行う
マニピュレータの動きが直角座標形式のロボットを用いて、パレット上に物品の積み付けを行う
関節ロボットを用いてパレット上に物品の積み付けを行う
パレタイザを導入するメリットは積み付け作業の自動化によって労働負荷の軽減や生産性が向上することです。
パレタイザがない現場では手作業でパレットへの積み付けが必要ですが、人力では荷物の重量や作業量に限界があります。
しかし、パレタイザがあれば自動で積み付けが可能であり、作業員の作業負荷を削減できます。
さらに積み方や積み付け方向の間違いなどのヒューマンエラーも防げるため、作業品質が向上します。
また、作業員の工数を削減することで、人件費の削減につながります。
一方、デメリットは導入コストがかかる点や、パレタイズ最適化のためのプログラミングや操作方法を習得する必要がある点などがあります。