中継輸送とは、長距離・長時間に及ぶトラックの運行途中の中継地で他のドライバーと乗務を交替する輸送形態です。従来は発地から着地まで1人のドライバーにより、日を跨いで行われていた長距離輸送を、複数のトラックドライバーで行います。 発地と着地の間に設けられた中継地まで輸送をすることにより日帰り勤務が可能となり、ドライバーの負担軽減や物流の2024年問題で顕在化しているドライバー不足を解消する1つの方法として期待されています。中継輸送には、以下の3つの方式があります。
1.トレーラー・トラクター方式:
トレーラーはそのままに、トラクタを入れ替えて貨物の中継を行う方式です。牽引免許を持っている運転者同士で行う必要がありますが、中継拠点での交換作業は短時間で終わります。
2.貨物積替え方式:
中継地点で荷物を積み替える方式です。ドライバーはトラックを乗り換える必要はありませんが、中継地点となる物流センターなどでの荷役作業が発生し、積み替えの時間がかかります。また、中継地点における人員手配や負荷が発生します。
3.ドライバー交替方式:
中継地点でトラックを乗り換えてドライバーが交代する方式です。中継地点での荷役作業は不要となります。
引用:国土交通省 中継輸送の実施に当たって(実施の手引き)https://www.mlit.go.jp/common/001178753.pdf