パーツセンターとは、補修部品や保守部品の保管や管理、供給を集中的に行う機能をもつ施設のことです。
一般的には自動車、電子機器などの製造業が、販売店やサービスセンターからの補修部品の注文に対しその部品供給をスムーズに行うことを目的としています。
パーツセンターは数万点から数十万点にも及ぶ多種多様な部品を適切に保管し、迅速に出荷できる体制を整えています。
従いまして、パーツセンターは単なる倉庫ではなく高度に効率化された物流拠点といえます。
例えば、自動車製造業ではディーラーや修理工場からの緊急注文に対応するため、24時間体制で運営されているパーツセンターが存在します。
パーツセンターの主な機能は、部品の受入、検品、保管、在庫管理、ピッキング、梱包、出荷といった基本的な物流機能に加え、部品の需要予測や在庫最適化、品質管理、トレーサビリティの確保なども行っています。
また、返品や不良品の処理、リペアやリビルト(再生)部品などの管理もしています。
パーツセンターでは、極めて多くのアイテムを適切に保管するためデジタル技術の活用が進んでいます。
WMS(倉庫管理システム)による在庫の可視化、自動倉庫やロボットによる省人化・自動化、RFID(Radio Frequency Identification:ICタグなどの情報を非接触で読み書きするシステム)やバーコードを活用した部品管理の精度向上などを実現しています。