Material handlingとは「マテリアルハンドリング(マテハン)」です。物流拠点や生産拠点の原材料、仕掛品、完成品、在庫品など物の移動にかかわる取り扱いを意味します。
こうした物の移動にかかわる荷役作業の業務効率化、省力化、自動化を行うための作業機械や機材、設備がマテハン機器です。
しかし、物流の現場ではマテハン機器をマテハンと呼称することが一般的となっています。この記事ではマテハン機器をマテハンと呼称します。
物流拠点の現場には入庫、保管、ピッキング、流通加工、梱包、出庫、輸送など様々な工程があります。各工程や物量拠点全体の効率化のため、様々なマテハンが利用されています。
マテハンには様々な作業機械、機材、設備、物流IT機器があります。
パレット、台車、フォークリフト、ラック、コンベア、搬送用ロボット、ソーター、ピッキングシステム、ラベラー、自動製函機、パレタイザ・デパレタイザ、自動倉庫、RFIDなどがあります。
マテハンは物流業務の効率化、省力化を図るだけではありません。今後、ロボットやITと連携させることで高度な物流システムを構築できる可能性があります。例えば、AR(Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)現実を仮想的に拡張する技術)でピッキングする技術や、ロボットと連携させ遠隔でピッキングを行う技術が研究され、人手不足や省人化の課題解決が期待されています。