ロケーション管理とは?

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ロケーション管理

ロケーション管理とは?

ロケーション管理とは、倉庫内の棚・パレット・床など一つひとつの保管場所に「住所」を割り当て、どの商品がどこにあるかを管理する仕組みです。

日本産業規格では、ロケーション管理について以下の通り定義しています。


「保管の効率化,入出庫作業の円滑化などのために,どの物資が,どの保管場所にあるかを管理する保管方式。 
 物資の保管場所を特定の場所に決めておく固定ロケーション方式と,その都度自由に決定するフリーロケーション方式とがある。」


引用:日本産業規格「JISZ0111:2006物流用語」4008 ロケーション管理
   https://kikakurui.com/z0/Z0111-2006-01.html


ロケーション管理は、物流業・倉庫業での在庫管理とピッキングを効率化し、誤出荷の防止や輸送効率の向上、物流コスト削減を図るうえで重要な基盤になります。

ロケーション管理が重要な理由

ロケーション管理が不十分な倉庫では、作業者が商品を探し回る「捜索時間」が増え、出荷リードタイムが長期化します。また、似た商品と取り違えが発生するリスクが高まります。やがて誤出荷やクレームにつながり、物流品質の低下とコスト増大を招きます。

一方で、ロケーションを適切に設計・管理・運用することで、倉庫内の在庫位置が可視化され、ピッキング動線を短縮できます。結果として、在庫管理精度の向上、倉庫スペースの有効活用、人件費を含む、トータルな物流コストの最適化が期待できます。

主なロケーション管理の方法

ロケーション管理には、代表的に次のような運用方法(ルール)があります。それぞれの特徴を紹介します。

固定ロケーション管理

商品ごとに保管場所を固定し、常に同じ棚番・パレットに置く方法です。​
作業者が場所を覚えやすく教育もしやすいというメリットがあります。

一方で、空きスペースが発生しやすく、倉庫の保管効率が下がる場合があります。​また、季節ごとの商品などがある場合、入れ替えのたびにレイアウトの見直しが必要となる可能性があります。

フリーロケーション管理

入庫のたびに空いている場所を使う方法で、倉庫全体の在庫状況に応じた保管場所の決定が可能です。倉庫スペースを柔軟に使えるため保管効率が高まりやすく、在庫回転率が高い物流センターや多品種少量の在庫管理に向いています。

注意点は、保管場所が複数箇所に分かれてしまうなど、管理やピッキング作業が難しくなりやすいことです。WMS(倉庫管理システム)でロケーションと在庫を紐づけて管理する必要があります。

ロケーション管理とWMS・物流コンサルティング

近年は、WMS(倉庫管理システム)とハンディターミナルなどの端末を用いて、バーコードやQRコードで商品の入出庫とロケーションをリアルタイムに紐づけることが一般的です。​
これにより、「どの商品が・どのロケーションに・何個あるか」を即時に把握でき、棚卸差異の削減と在庫精度の向上が可能になります。

ロケーション設計は、倉庫レイアウトや作業導線、輸送効率、今後の出荷戦略とも密接に関係するため、重要なテーマの一つです。

物流コンサルティングサービスでは、各種分析方法を用いて現状の課題を洗い出し、出荷データの傾向を踏まえて「どのゾーンにどの在庫を配置するか」といった、物流現場の生産性向上と物流コスト削減を支援します。

ロケーション管理の見直しやWMS導入は、単なる倉庫内改善にとどまらず、在庫管理精度の向上による販売機会損失の防止、輸送効率の向上によるリードタイム短縮など、サプライチェーン全体の最適化に直結する重要なポイントです。

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