DPSとはデジタルピッキングシステム(Digital Picking System)の略称で、棚などに取り付けられたデジタル表示器で商品のピッキング指示を出すピッキング支援システムです。ピッキングは出荷などに先立つ極めて重要な物流工程です。
従来はピッキング対象商品や数量、納品先などを記載したピッキングリストを手にしたスタッフが商品を探しながら、目視でピッキングすることが一般的でした。しかし、こうした方法ではピッキングミスが発生したり、作業スピードを向上できないことから、デジタル表示器を用いたDPSが誕生しました。
DPSは、棚などに取り付けられたデジタル表示器のランプを点灯し、ピッキングスタッフをエリアへ移動させ、そこでピッキングする商品の指示を出します。DPSを利用することで、スタッフは手元のピッキングリストを確認しながらの目視によるピッキングやリストの消し込み作業から解放されます。
DPSを導入することにより、スタッフはピッキング作業に集中することができるため、ミスが減り、正確かつスピーディーなピッキング作業ができます。DPSには以下のようなメリットがあります。
・ピッキングリストが不要
・ランプが光るため、商品探しが不要
・スタッフが最短距離で該当商品まで直行できる
・作業スピードの向上
・作業精度の向上
・作業者の歩行距離などを削減し、身体的負担を軽減する
・システムで作業履歴の管理ができる