物流KPIとは物流管理が適切であるかどうかを判断するための指標です。KPIとは「Key Performance Indicator(s)」の略で「重要業績評価指標」と訳されます。KPIは組織や企業の目標を達成する上で必要不可欠な指標です。
物流KPIを導入することによって、業務プロセスの状況を定量的に把握することができます。また、コミュニケーションの促進や公平な評価を実現します。物流KPIによって共通認識や課題が可視化され、課題解決に寄与します。物流KPIとは現状を把握した上で共通認識を作り担当者の作業効率向上を促進するためのツールであり、かつ改善や目標達成のためのナビゲーションでもあります。
物流KPIは大きく以下の3つの指標によって構成され、それぞれ細かくKPIが設定されています。
１．コスト・生産性
保管効率、人時生産性（従業員1人が1時間働く際の生産性を意味する）、数量あたりの物流コスト、日次収支、実車率、実働率、積載率
２．品質・サービスレベル
棚卸差異率、誤出荷率、遅延・時間指定違反率、汚破損率、クレーム発生率
３．物流条件・配送条件
出荷ロット、出荷指示遅延件数、配送頻度、納品先待機時間、納品付帯作業時間
参考：国土交通省「詳細版 物流事業者におけるKPI導入の手引き」
https://www.mlit.go.jp/common/001098904.pdf
