BOPIS(ボピス)とはBuy Online Pick-up In Storeの略称で、ネット通販やECなどのオンラインショップで購入した商品を店舗で受け取るサービスのことです。 BOPISは欧米や中国の大手小売業に加え日本でも導入が進んでいます。
BOPISは短い店舗滞在時間で商品を受け取れることが評価され、店舗滞在時間を減らしたい消費者のニーズにマッチしているため、導入が拡大しています。
一方、販売者側も消費者に来店を促すきっかけとなり、他の商品もあわせて購入してもらえる機会が増えます。BOPISのメリットを、消費者と販売者の視点からそれぞれ記載します。
【消費者】
・自宅にいなくても、自分の好きなタイミングで商品を受け取れる
・店舗在庫を事前に確保でき、確実に商品を購入できる
・店舗で商品を探す時間を削減できる
・送料負担がない
【販売者】
・上述の消費者のニーズに対応できる
・消費者が来店するきっかけを作ることができ、消費者とのコミュニケーション機会が増える
・消費者が来店し、他商品を「ついでに」購入する機会が増える
・他のオンラインショップと差別化ができる
一方、BOPISを提供するには、最新の在庫情報の可視化が必要です。WMSや在庫管理システムによる在庫管理とロケーション管理がポイントとなります。倉庫や店舗ごとの在庫や、オンライン販売用の在庫、BOPIS用の取り置き在庫などをリアルタイムで管理・可視化しなければなりません。在庫情報の更新に遅延があると販売機会の損失や顧客離れの原因となります。
なお、BOPISに近しい意味の言葉にClick & Collect(クリック&コレクト)があります。Click & Collectはオンラインショップで購入した商品を「自宅以外の場所」であるコンビニや、駅中の宅配ボックスで受け取ることができる仕組みのことで、店舗で商品を受け取るBOPISと似ていますが異なるサービスです。