LMSとはLogistics Management Systemの頭文字をとった略称で、物流管理システムを意味します。LMSは物流プロセス全体を最適化し、効率的なプランニングやオペレーションをするためのシステムです。LMSは物流KPI(Key Performance Indicator)マネジメントによりコスト削減と品質向上や顧客満足度向上の役割も果たします。
物流には保管、輸送など多くのプロセスがあります。各プロセスの最適化や効率化、生産性向上を図るために、WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)やTMS(Transport Management System:輸配送管理システム)などのシステムがあります。これらは、提供される機能やサービスが倉庫ごとやプロセス単位の部分最適になってしまう場合があります。
物流は物流センターや倉庫など複数の拠点や、複雑な輸配送ネットワークなどのさまざまな工程から構成されます。LMSはこうした物流プロセス全体を統合的に一元管理し、計画と実績を可視化します。分断された物流工程の全体最適を目指すシステムです。
LMSには以下の機能があります。
1.物流プランニング
・輸配送計画
・輸送モード、経路選択
・複数拠点の在庫計画
2.物流実績管理
・進捗管理
・リソース管理
・複数拠点の在庫情報の集約、統合管理
3.KPIマネジメント
・物流コスト管理
・物流品質管理
・生産性の管理