摘み取り方式とは?

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摘み取り方式

摘み取り方式とは?

摘み取り方式とは、ピッキング作業の1つの方法です。畑で野菜を収穫するイメージに由来してこの名称がついています。

この方式は、作業者がピッキングリスト(出荷指示書)に従い、倉庫内の棚の間を台車やカートとともに巡回しながら、必要な商品を1つずつ「摘み取る」ように集めていきます。また、摘み取り方式は「シングルピッキング」や「オーダーピッキング」とも呼ばれ、1オーダーごとに商品を集めて梱包・出荷することが特長です。スーパーでカートを押しながら必要な商品をカゴに入れていくイメージが近いでしょう。

摘み取り方式は、出荷先が多くて多品種少量の出荷に適した方式です。ピッキングされた商品はすぐに梱包・出荷できるため、出荷までのスピードが早く柔軟な対応が可能な点がメリットです。そのためECや通販物流など、発送先が多く出荷品目が多様な場合に適しています。

デメリットとしては、ピッキングを行う作業者が倉庫内を頻繁に移動する必要があるため、移動距離や移動時間が長くなる点が挙げられます。商品数やオーダー数が増えると、作業者の負担が増加するため、ロボットの活用やGTP (Goods to Person:作業者が倉庫内を歩き回るのではなく、ロボットが商品棚を作業者のいる場所まで運んでくる方式) による効率化や自動化が進んでいます。

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