ネステナーとは?

HOME

物流の世界

ネステナー

ネステナーとは?

ネステナーとは、主に倉庫や工場などで使用される、スチール製で耐久性の高い保管ラックを意味します。荷物を保管する場合の課題となるのが、倉庫の上部空間の有効活用です。高く積み上げることが難しい荷物の場合、倉庫の床に平積みとなり、保管面積が水平方向に広がるため保管コストがアップします。
また、そもそもスペースにゆとりがない施設では、充分な保管スペースの確保が困難です。そのため、ネステナーのように空間を有効活用する資材が活用されます。

ネステナーの特長

ネステナーの特長はパレットと組み合わせて使用し、荷物を2段から4段ほど積み重ねて保管することで、限られたスペースを立体的に有効活用できる点です。また、使わないときには入れ子式(ネスティング)でコンパクトに重ねて収納できます。荷物の保管量に合わせて流動的に荷物の保管スペースを拡張したり、収納スペースをコンパクトにできるため、利便性の高い物流資材としてさまざまな業種で使用されています。

ネステナーの機能

ネステナーの機能の1つは簡単に移動や積み重ねができることです。これにより、倉庫内のレイアウト変更や在庫の増減にも柔軟に対応できます。さらに、自動倉庫のような設置工事が不要であり、導入後すぐに現場で活用できるため、作業効率の向上にも貢献します。

ネステナーの種類

ネステナーには大別して「正ネステナー」と「逆ネステナー」の2種類があります。
正ネステナーとは、荷物を置くための棚が下部にあり、荷物を載せたまま移動や積み重ねができるタイプです。
逆ネステナーとは、パレットを床に直接置き、その上にネステナーを被せて段積みするタイプです。底となる部分がないネステナーのため、1段目専用として使用されます。

ネステナーのメリット、デメリット

ネステナーのメリットは、限られたスペースを有効活用できるため、保管効率が向上することや、容易なレイアウト変更や移動が可能なので、現場の変化にも柔軟に対応できることです。
さらに設置工事が不要なため、導入コストを抑えられる点や、未使用時には省スペースで保管できる点も大きなメリットです。

デメリットは内寸を超える長尺物や大型商品は保管できないこと、段積みが高くなるとバランスが悪くなり地震などの揺れに弱いことです。また、天井が低い倉庫では段積みが難しい場合があります。ネステナーを活用することで保管効率や作業効率が向上しますが、保管物のサイズや安全対策などにも考慮しながら運用することが重要です。

参考:株式会社シーエスラック「正ネステナーと逆ネステナーの違いを解説(比較)」
https://cs-rack.com/blog/nestingrack-difference/?srsltid=AfmBOopAkdIdWcE4fR8nD9hp-LZs_8zLItCtQO7YtOYPry7ByM7UyWse

物流の世界

お問い合わせ