物流DXとは、物流の業務を効率化・高速化・コスト削減するために、デジタル技術を活用して、これまでの仕組みを見直し、変革する考え方です。
そもそもDXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)のことを指します。経済産業省による『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』(※1)において、DXの定義は「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化および風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とされています。
また、国土交通省の『最近の物流政策について』(2021年1月22日)(※2)において、物流DXは「機械化・デジタル化を通じて物流のこれまでのあり方を変革すること」と定義されています。
物流業界では、人材不足や過酷な労働環境、物流の2024年問題などによって、これまでのような物流インフラを維持継続することが困難になってきています。まだまだ残っているアナログで属人化された仕組みを自動化し省人化することが求められています。こうした課題に対してIoTやAIなどデジタルテクノロジーで解決する取り組みが物流DXです。
(※1)引用:経済産業省 『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
(※2)引用:国土交通省 総合政策局物流政策課 『 最近の物流政策について』2021年1月22日
https://www.mlit.go.jp/common/001388194.pdf