ITFとは?

HOME

物流の世界

ITF

ITFとは?

ITFとはInterleaved Two of Fiveの頭文字をとった略称で、ITFは、製品やアイテムの識別、追跡、在庫管理など、物流業務で広く利用されているバーコードです。

「Interleaved」には「とじこむ」や「さしはさむ」といった意味があります。ITFはバーで表わすキャラクタ(数字)の間に、スペースで表わすキャラクタ(数字)をはさむ構成となっており、バーのみならず間にはさまれたスペースにもデータとしての意味があります。ITFは数字のみを符号化し、5本のバーないし、スペースで数字1文字を表わします。ITFには文字情報は含まれません。

続いて「Two of Five(2 of 5)」の意味について説明します。ITFは5本のバーないし、スペースのうち、必ず2本が太くなっていることに由来します。これは全ての種類のITFに共通します。

ITFはバー、スペースどちらにも情報を持たせることで、データの密度が高くなるため、他のコードに比べるとバーコードを小さくすることができます。この特徴を活かし、狭いスペースにバーコードを付ける場合に有効です。また、同じサイズであれば、他のコードに比べて桁数を増やせるため、情報量を多くすることができます。

ITFのメリットは外装の段ボールを開封せずとも中の入り数などの情報を判別することができる点です。工場から商品が出荷された後、物流拠点などでは開梱せずとも商品の識別ができるため、物流工程の効率化につながります。

一方、ITFの注意点は「桁落ち」が発生しやすい点です。バーコードリーダーやスキャナーのレーザーが斜めに読み取った際に、「桁落ち」が発生することがあります。例えば、4桁を読み取るべきところを2桁のみを読み取るようなケースです。「桁落ち」を防止するためには、指定した桁以外を読み取らないようにスキャナー側で「桁指定」を設定する必要があります。

日本の物流分野で利用されているITFコードは、14桁の数字で表示され、以下のデータから構成されています。

1.物流識別コード(Package Indicator)
2.事業者コード
3.商品アイテムコード
4.チェックデジット

物流の世界

お問い合わせ