物流ITコンサルティングサービス
社名 | 自立の株式会社 |
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本社所在地 | 〒275-0011 千葉県習志野市大久保1-25-12 自立の第一ビル |
代表者 | 代表取締役 川崎孝介 |
設立 | 2014年10月29日 |
資本金 | 1000万円(2021年9月末現在) |
事業内容 | 就労支援支援A型事業 放課後等デイサービス 飲食店 知育玩具のサブスクリプション |
自立の株式会社は障害者の就労支援事業や、障害児向けの放課後等デイサービスの運営など、福祉を通じて様々な事に挑戦し続けています。その一環として立ち上げた知育玩具のサブスクリプションサービス「ChaChaCha」の倉庫管理システム(WMS)導入支援・Salesforce改修支援を鈴与シンワートが担当し、7月下旬に本番稼働を開始しました。
WMS導入・Salesforce改修から1ヶ月が経ち、円滑にシステムが稼働しているとのことで、自立の株式会社 EC事業部責任者 鹿島 龍太朗様、カスタマーサポート 富山 真依様にお話を伺いました。
目次
A1.障害者の就労移行支援や就労支援、および障害児の放課後等デイサービスをメインの事業としています。
そこから派生した「福祉×IT」の事業が知育玩具のサブスクリプションサービス「ChaChaCha」です。
「福祉×IT」のサービスを立ち上げた理由は、全国の子供達をサポートしたいという気持ちと、障害福祉の分野で挑戦をしたいという気持ちからです。
障害者雇用の従業員が、一般社会に復帰できるように軽作業だけでなく「ChaChaCha」を運営する一員として働いています。チーム分けをし、各チームリーダを決め、PDCAを回しながら、どうすれば更に業務をスムーズに進めることができるかを追求しています。
「ChaChaCha」は障害者の就労移行支援の一環として、障害者雇用の従業員が業務経験を積むことを軸とした事業です。
自立の(株) EC事業部責任者 鹿島 龍太朗様
A2.担当業務はIT関連の業務です。
今は「ChaChaCha」の運営をしていますが、今後は子供向けのボディクリームや化粧品などの商品を様々な形で展開していきたいと考えています。
来年は台湾やタイなど、海外進出にも目を向けていきます。
A3.
Point1:物流センターの新設と再構築に伴い、本社と物流倉庫間の情報伝達手段の見直しを検討しました
「ChaChaCha」は当初、私が一人で立ち上げたサービスでした。
Excelデータと自身の記憶を元に、顧客管理や300個弱のおもちゃを管理していました。
その後、それらの情報を管理するシステムを導入しましたが、サービス規模が拡大するにつれ、既存のシステムでは対応しきれなくなりました。
また、サービス開始時は本社の一角で業務を行っていましたが、手狭になったため、事務所から離れた場所に物流倉庫を構えました。パートタイムの従業員が多く、本社から離れた物流倉庫への通勤が困難な従業員もいたため、本社で業務を行う部隊と物流倉庫で業務を行う部隊で分けることにしました。
業務を大きく分けるとカスタマーサポート、おもちゃの梱包、おもちゃの選定、プランシート(顧客へ発送するおもちゃのリストやコメントを記載するシート)の作成、という4つのプロセスがあります。
これらプロセスを本社と倉庫で連携を取り、スムーズに業務を行うため、情報伝達を一元化する必要がありました。
Point2:物流業務の一部をアナログからデジタルへシフトし、作業負荷の低減を目指しました
以前は印刷した顧客情報を50音順に並べ、ファイリングし、管理していました。
そこから、当日の発送予定者の情報をピックアップして、顧客ごとに送付履歴や、要望などの書類を確認し、おもちゃの選定をしていました。
また、おもちゃの交換が必要か顧客に確認するメールも手作業でやりとりしていました。
発送伝票は手書きで、プランシートも画像とおもちゃの説明を切り貼りし、顧客ごとに手作業で作成していました。
こうした細々とした業務が積み重なり、管理が複雑化し、人的ミスが発生することもあったため、WMSの導入を検討しました。
Point3:Salesforceを改修し、事務作業工数削減の実現を目指しました
Salesforce初期導入時は、顧客情報と顧客への送付・交換履歴を管理する、いわばデータベースとして使用していました。
メールの自動化・プランシートの作成などはしましたが、まだまだ手作業で対応している部分もあったため、できる限り自動化をしたいと思い、改修を検討しました。
また、管理画面の使い勝手や細かい無駄の解消、効率化可能な作業など、より良いシステムへ改善をしたいと考え、Salesforceの改修に踏み切りました。
A4.取引先に相談したところ、数社の企業を紹介されました。
その中から物流の実績・知見が豊富な鈴与シンワートを採用しました。
また、紹介を受けた際に、手厚くサポートしてもらえる企業と評価が高かったのもポイントでした。
WMS導入とSalesforce改修の検討を開始してから、1~2ヶ月で採用を決定しました。
① 事務作業の面から見た効果(主にSalesforce改修について)
A5①.提案をいただいた際に、細かい要望をたくさんお伝えしましたが、しっかりとヒアリングしてくださり、要望通りの改修となりました。
最も作業時間の短縮ができたのがおもちゃの交換作業です。以前は、おもちゃの交換手続きの情報などが、発送情報と紐づけられておらず、データを最新情報に更新できていなかったため、おもちゃの選定に時間がかかっていました。
自立の(株) カスタマーサポート 富山 真依様
以前のシステムでは、交換作業の際に確認しなくてはならない項目が多くPCで複数の画面に及んでいたため、1日1~3時間ほど、情報整理に時間がかかっていました。
しかし、交換作業に必要な情報を1画面にまとめることができたので、情報整理にかかる時間が限りなくゼロに近づき、大幅に作業時間を削減することができました。
また、システムの不具合などで発生した細かいエラーについて、以前は事務担当者が手作業で対応をしていましたが、システムの不具合が出ないように改修したため、作業効率が飛躍的に上がりました。
情報を一元管理できるようになり、おもちゃの重複発送(以前送ったおもちゃを同一顧客に発送すること)などのミスがなくなりました。
② WMS導入による物流倉庫内業務への効果
A5②.以前は、発送、梱包、おもちゃの選定、倉庫管理の作業は全て手書き・手作業で行っていました。
しかし、今回WMSを導入したことにより、おもちゃに二次元コードを付与しハンディターミナルで読み取る方式に変更したため、おもちゃの選定と倉庫管理の作業がスムーズになりました。
梱包、発送の際も二次元コードで情報を一元管理し、発送伝票もまとめてではなく、1枚ずつ自動で出力できる仕様にしました。
顧客ごとに、おもちゃのピックアップ、梱包、発送ができるようになったため、伝票の貼り間違えなど人的ミスがなくなり、さらに作業効率も大幅に上がりました。
また、管理データの一元管理が可能となり、全てのおもちゃを数値化できるようになったことも大きなメリットです。
おもちゃ全体の在庫数や、人気のおもちゃなど、今まで経験や直感で把握していた情報を可視化でき、ベテラン従業員でなくても均一化された作業ができるようになりました。
※導入事例詳細説明資料抜粋(資料の詳細はこちらからダウンロードいただけます。)
A6.提案を受けた際に、知識や経験が豊富で、弊社の要望についても柔軟に対応していただけるので安心してお任せすることができました。
営業の方もエンジニアの方もこまめに連絡をくださり、密にコミュニケーションが取れたおかげで、お互いのイメージに齟齬のない満足のいくWMS導入・Salesforce改修ができました。
A7.「ChaChaCha」サービスの開始時は、弊社側が物流に対する知識をあまり持っていませんでした。
そのため、例えば梱包の工程やおもちゃの管理方法、部門間連携などは弊社の我流で行っています。
今後もよりよいシステムにしていくために、気になることや改善した方が良いことがありましたら、是非アドバイスをいただき、末永くお付き合いをしていきたいと考えています。
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