本コラム第1回で筆者は、<物流ムーンショット-1>として「物流センターの自動化!」を掲げました(https://logistics.shinwart.co.jp/column/logistic_it_consultation/kikuta01/)。そこでは<物流センターDXへの“自動化レベル 1 to 5”>を示したうえで、究極のありたい姿として、「自律型全自動化物流センター」“Autonomous/Automated Distribution Center(AADC)”のイメージを提示しました。「自律化」と「自動化」の2つを、達成へのマスト要件と位置付けています。
今回はそのうち「物流センターの自律化」についてもう一歩深掘り、想像力の翼を広げたいと思います。他方の、荷役・運搬など物理的作業の「自動化」は、マテハン機器やロボティクス、これらを制御するIT・AIの急速な発達によって、間もなく手の届きそうな範囲まで私たちは迫っている(予算さえあれば…)。でも「自律化」の方は真剣に考えるほど難易度が高く、今のうちにイメージを膨らませて思考実験を重ね、あるべき姿を「ムーンショット」として共有しておいた方がいいな、と気付いたからです。
まずは、<物流センター自律化への3つの要件>をまとめてみます。
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