物流コンサルティング事業部
2010年入社
鈴与シンワートには中途採用で入社しました。入社前の2年間はIT企業に、その前の17年間は物流企業に勤務していました。
学校を卒業してからはずっと物流畑を歩いてきた感じですね。
物流コンサルタントの業務は、物流業務コンサルティングと物流ITコンサルティングがありますが、私は両方を担当しています。
物流企業に勤務していたときは、航空貨物や倉庫関連を専門に担当していたので、輸出入、貿易関係から国内配送にいたるまで、オールラウンドな知識があり、業種についても製造から流通まで幅広く対応可能です。
もちろん、すべての分野・業種についての経験があるわけではありませんが、コンサルタントという仕事は「出来る出来ない」ではなく、「やらなきゃいけない」仕事なので、必ず結果を出すよう全力で取り組んでいます。
物流の課題の第一は「人手不足」です。これはどの業種でも抱えている問題です。
それが一番顕著なのは「 ラストワンマイル 」と呼ばれる川下の部分ですね。
現在でも限られたリソースで何とかしなければいけないということに加え、いわゆる2024年問題(働き方改革関連法によって2024年4月1日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限される)もあり、倉庫内でも、配送でも人手不足が起きています。
それを解決できるソリューションは「自動化」だと考えています。
IT技術を駆使したシステムやデバイスを活用することで、人間の作業が必要な分野を極力減らし、少ないリソースでも回せるようにしたり、負荷がかかりすぎて事故が起きやすい環境を改善することが可能となります。
お客様の状況に合わせて、作業員が携帯して操作するスマートデバイスやそれに合わせた機器類などを提案しています。
マテハン などの機器類は多くのメーカーが優秀な製品を提供していますが、お客様の状況にあった機器を提案するため、実際にメーカーに赴いて稼働している状況を検分するなど、長所短所を踏まえたうえでお客様に説明しています。
物流系のIT技術は、実はあまり人気のない分野です。ITというとビッグデータやデータサイエンス、金融などに優秀な人材が集まりがちです。
鈴与シンワートはシステム会社ですので、ITに関しては高い技術・知識を持ったスタッフが多くいて、鈴与グループの一員として物流業務にも強い。これが一番の差別化ポイントです。お客様の立場に立ちながら、システム会社や機器メーカーなどの間に入って、それぞれの主張を調整しつつ計画通りにプロジェクトを遂行していくためには、物流の知識だけではなく、システムや装置への深いリテラシーが求められます。
そうしてプロジェクトが完了したとき、お客様から「自分たちではできなかった」「感謝している」という言葉をいただけるのがとても誇らしいですね。